私のスマホはPixel 6aですが、 GrapheneOS というセキュリティ強化版カスタムROMを導入して利用しています。

メリット

アプリに対する権限付与の自由度が高い

普通のAndroidでもそれぞれのアプリにカメラやマイクの権限を付与してセキュリティを高めることができますが、GrapheneOSではネットワークやセンサへのアクセス権も設定することができます。 例えば、ローカルだけで動作するようなアプリも、広告を表示したり利用状況を送信するためだけにネットワーク接続の権限を要求するものが存在します。 そのようなアプリはネットワークアクセスの権限を無効化することで、そのアプリだけオフラインで動作させることができます。 GrapheneOSの実装ではネットワークアクセスの権限を無効化すると、そのアプリからは機内モードになっていると判断されるようです。

Google Play Serviceが使える

多くのカスタムROMではGoogle Play Serviceが使えないため、ほとんどのアプリが動作しませんが、GrapheneOSでは利用することができ、多くのアプリを動作させることができます。

普通のAndroidはOSにPlayサービスが組み込まれていますが、GrapheneOSでは一つのアプリとして実装されており、Playサービス自体の権限をユーザが操作することもできます。

他のカスタムROMと比較してインストールが簡単

GrapheneOSではWebブラウザだけでGrapheneOSをインストールすることができます。

他のカスタムROMでは自分でコマンドを入力してインストールするのが一般的ですので、それと比較して簡単です。

悪名高きPixelランチャーがない

画面上部の時計を非表示にすることができないPixelランチャーではなく、何もないランチャーがデフォルトで入っています。

デメリット

対応デバイスがGoogle Pixelシリーズのみ

すでにPixel以外のスマホを持っている方には、新しい端末を購入しなければ行けないという手間があります。

しかし、PixelはiPhoneと同様にセキュリティチップが搭載されており、他社の端末よりもハードウェアを狙った攻撃に強いというメリットがあります。

また、Pixelシリーズはセキュリティサポート期間が5年と長いため、スマホを使い潰すタイプの方にもおすすめです。

動かないアプリもある

GrapheneOSは通常のAndroidと異なり、セキュリティを意識していることからアプリが正常に動作しないことがあります。

設定次第では動作することもありますが、アプリ開発者からすると「変な環境使うなよ…」と言われても仕方がありません。

GooglePayでのタッチ決済ができない

最近は多くのクレジットカードでスマホタッチ決済によるポイント増額キャンペーンなどが開催されていますが、GrapheneOSではGooglePayなどのサービスは一つのアプリとして利用するため、タッチ決済ができません。

まとめ

1年以上GrapheneOSを利用してきましたが、スマホタッチ決算ができない程度のデメリットしか感じませんでした。

そもそも、私の住んでいる地域はキャッシュレス非対応のお店ばかり(PayPayのキャンペーンで一時期はQRコード決済可能な店があったが、キャンペーン終了で現金払いになった)なので、使うこともないのですが、都会に住んでいる方からすると、電車に乗ったり、コンビニで簡単に支払いするためには必要かもしれません。