再起動したら、知らないOSが立ち上がった
「アップデートを完了するためには再起動してください」
画面にそう出ていた。
いつものWindows Updateだと思って、深く考えずに「再起動」を押した。
数分後、再びディスプレイが光ったとき、そこに現れたのは見慣れないスタートメニューだった。
Windows11。
勝手にアップグレードされていた。
正直やられたと思った。
Windows10の設定で害があるようなモノはすべて無効化していたはずだが、やられてしまった。
10の頃は安定していた。
ブラウジング、PythonやWeb開発、そしてCTFの環境もWSL2で快適に動いていた。
しかし、11に変わった瞬間から、何かが明らかにおかしくなった。
重くなった世界と、止まらないファン
まず気づいたのは、動作の重さだった。
アプリを起動するたびに、まるで古いHDDから読み出しているようなもっさり感。
感覚的には、ソフトが立ち上がるまでの時間が体感5倍程度遅くなった。
そして冷却ファン。
ASUSのゲーミングノート Zephyrus G15を使っていたのだが、冷却ファンが、
ベンチマークを回しているときのような感覚で常時フル回転している。
タスクマネージャを開いても、CPU使用率は30%程度。
いったい何が裏で動いているのか分からない。
極めつけはエクスプローラーが真っ白になったことだった。
フォルダを開いても、ウィンドウ全体が真っ白。
カーソルは砂時計のまま止まり、数分待っても変化がない。
開発もできないし、外付けSSDに入っているデータも確認できない。
「このOS、本当にユーザーの味方なのか?」
Fedora 42との再会

ふと思い出した。
2020年、まだ大学にいた頃、半年ほど使っていた
Fedora
の軽快さを。
GNOMEの洗練されたUI、そしてOSSに徹した哲学。
あのとき感じた「自分のPCを自分で操っている感覚」を思い出し、もう一度戻ってみようと思った。
選んだのは最新の Fedora 42。
USBメモリにイメージを書き込み、インストールを開始する。
数十分後には、もうデスクトップが立ち上がっていた。
BitLockerのような不安定さもなく、LUKS2によるディスク暗号化も安定している。
何より、シンプルで誠実な設計に安心感があった。
インストール後、静寂が戻った
Fedoraを立ち上げた瞬間、まず驚いたのはファンの静けさだった。
同じハードウェアなのに、まるで別のマシンのように静か。
CPU温度も安定していて、バックグラウンドで勝手に何かを動かす気配もない。
「Windowsはあのとき、いったい何をしていたんだろう?」
そう思わず首をかしげた。
ブラウザもエディタも、すべていつものOSS。
VSCode、Firefox、そしてターミナル。
ほとんど何も困らない。
というより、WSL2を使ってUbuntuを動かしていた頃よりも快適だ。

GNOMEもカスタマイズして、MacOS風のドックや画面上のバーなど導入した。
見た目も操作性も、想像以上に完成度が高い。
まるで“自分仕様のMac”のように動く。
2020年に使っていた時よりも完成度が高くなっている気がする。
自分のPCを取り戻すということ
半年ほどFedoraを使い込んでから、今は
MacBook Air (M4)
をメインにしている。
けれど、あのFedora環境を思い出すたびに、本当の自由とは何かを考えさせられる。
Windows11のように、勝手にアップデートされ、設定を握られ、
バックグラウンドで何かが動いている“閉じた世界”ではなく、
Fedoraのように、自分で選び、自分で構築し、自分で壊せる環境。
それこそが、開発者やクリエイターにとっての自由ではないだろうか。
企業が勝手にアップグレードをして環境を壊すのは許し難い。
終わりに:静寂と自由のあいだで
Windows10のサポートが終了し、Windows11が必須になってしまった今日此の頃。
その裏で、ユーザーの意思よりも「企業の都合」が優先されているように感じる。
Windows10の時代から「企業の都合」が優先されている感はあったが、10と11には大きな壁を感じる。
一方でFedoraは、派手さはないが、ユーザーの意思を邪魔しない静けさがある。
再起動するたびに設定を奪われるOSから、
何も言わずに寄り添ってくれるOSへ。
自分のマシンを本当に信頼できるかどうか。
その違いが、日々のストレスを決める。
Windows11に勝手にアップグレードされ、
使い物にならなくなってFedoraを導入するという意思にさせてくれたMicrosoftさんには感謝している。
私の中で「自由とは何か」という問いが、ようやく形になった。
世間がWindows11を拒否し、 ZorinOSのダウンロード数が増加している という内容を見た。
Zorin OS 18 just reached 100,000 downloads in a little over 2 days 🎉️
— Zorin OS (@ZorinOS) October 16, 2025
Over 72% of these downloads came from Windows, reflecting our mission to provide a better alternative to the incumbent operating systems from Big Tech.
Thank you for making this our biggest launch ever! pic.twitter.com/6U4h3EQ3dq
OSの種類やディストリビューション等は何でもいいので、とにかく自分に合う、邪魔されない環境を探るのが重要だと感じる。