はじめに
いま使っているPCや回線は、当然のように高速で安定している。
しかし、ここに至るまでには、遅く、不安定で、制限だらけの環境があった。
世間的にはZ世代に分類されると思うが、中学生くらいまではインターネット環境にかなり不自由していた。
この記事では、これまで使ってきたPCとインターネット回線を振り返りながら、
それらの環境が自分の思考や行動にどのような影響を与えてきたのかを整理してみる。
パソコン遍歴
ここではメインマシンの遍歴をリストアップした。
現在、Ryzen9の自宅サーバーもあるが、そういった類はリストアップしていない。
1. EPSON互換機ノート
私がPCに触れたのは幼稚園くらいの頃だったと思う。
そのとき自宅にあったのは、EPSON互換機のノートPCで、Windows 95が入っていた。
もっとも、自分で操作していたわけではなく、親が触っているのを横で見ていただけだ。
親が会社の人とチャットをしていた光景は、今でもなぜか印象に残っている。
2. VAIOのノートPC
理由は覚えていないが、小学生の頃にWindows XP搭載のVAIOノートPCが家に導入された。
Windows XPにはピンボールゲームなどが最初から入っており、それで遊んでいた記憶がある。
この頃の自宅のネット回線はISDNで、当時の自分には接続方法もわからなかったため、
インターネットにアクセスすることはほとんどなかった。
3. 自作PC
小学生の頃から無線通信などに興味があり、本屋の技術書コーナーに足を運ぶことが多かった。
その近くにあったPC関連書籍の棚で「パソコンは自作できる」ということを知り、強く惹かれた。
確か、この本だった気がする。
時代はSandy Bridge世代、1ドル70円台の円高の頃で、Core i7が2万円ほどで買えた時代だった。
RAMは贅沢に8GB、SSDは128GBを選択。
HDDはちょうどタイの洪水で価格が高騰していたため、あえて選ばなかった。
記憶が曖昧だが、すべて揃えても10万円はしなかったと思う。
幸いにも、十数年分のお年玉は親に使われることもなく、ゆうちょ銀行に残っており、
その資金で地元のパソコン工房に行ってパーツを揃えた。
OSはWindows 7。
あの透明感のあるUIが、とても好きだった。
この頃に自宅のネット回線がISDNからADSLに切り替わったが、
交換局からかなり離れていたため速度は出ず、YouTubeやニコニコ動画はほぼ視聴できなかった。
また、電話がよくかかって来る家だったので、よくネットが繋がらなくなっていた。
このPCを使うようになってから、プログラミングも始めた。
市の図書館でVBやCの入門書を借りてきて、サンプルコードをそのまま打ち込む程度だったが、
正直なところVBは面白さがわからず、かなりの苦行だった。
一方で、Cはとても楽しかった。
4. PC工房で購入したノートPC
学校の寮に入ることになり、デスクトップPCの持ち込みが禁止されていたため、ノートPCを購入した。
詳細な型番は覚えていないが、
第4世代Core i7(ノート用)、RAM 8GB、SSD 256GB構成だったと思う。
バッテリー持ちは非常に悪く、30分ほどしか使えなかったため、
基本的には寮内で常時AC接続して使っていた。
用途は主にレポート作成程度で、
ちょうど進学と同時にスマートフォンを契約してもらったこともあり、
コンテンツ消費はほぼスマホで行っていた。
気がついたらいつの間にかデスクトップPC持ち込み禁止は無くなっていた…
5. ASUSの軽量ノートPC

2018年8月、バッテリーの持ちが悪すぎることに耐えられず、
900g台のASUS製軽量ノートPCを購入した。
このPCは非常に使いやすく、学校に持ち歩いてプログラムを書いたり、さまざまな作業をしていた。
卒業研究や論文執筆も、このPCで行った。
このあたりから、PC選びに明確なこだわりを持つようになった気がする。
6. Let’s note SV8
ASUSノートの画面が突然映らなくなり、急遽、PC工房の中古コーナーでLet’s noteを購入した。
重量自体はそれほど変わらなかったが、分厚さが強く印象に残っている。
丸いトラックパッドには最後まで慣れず、常にマウスを持ち歩いていた。
堅牢そうな印象はあったものの、
リュックに入れて自転車移動していたところ、排気口のプラスチック部品が欠けてしまった。
なお、ASUSノートPCの方は、AliExpressで液晶パネルだけを購入して交換したところ、問題なく復活した。
7. ASUS Zephyrus G15

M1世代の頃、拠点を転々とすることが多く、
またAI関連のことにも挑戦してみたかったため、GPU搭載のノートPCを購入した。
ASUS製ノートはトラックパッドが大きく、触り心地が良い点も選択理由だった。
Windows 11に自動アップグレードされ、
エクスプローラーが個人的に使い物にならなくなったため、Fedoraをインストールしたところ、
驚くほど快適になった。
8. MacBook Air M4 15インチ
GPUを使う用途が減り、さらに前機種が4年目に入ったこともあり、
これまで避けてきたMacBookを選んでみた。
直前までFedoraを使っていたこと、
Apple Silicon登場から約5年が経ち、対応ソフトも十分に揃ってきたと感じたことが理由だ。
仮に使いにくくても、高値で売却できるだろうという保険も考えた上での購入だった。
6ヶ月ほど使用しているが、現時点では特に不満はない。
買い替えの鉄則
学生の身分でよくPCを買い替えられると思われるかもしれないが、
基本的に直前のPCを売却し、その資金を次の購入に回していた。
自作PCはほとんど値が付かないため、
自然とノートPCを選ぶようになり、無意識のうちにリセールバリューを意識していたのかもしれない。
インターネット回線遍歴
ISDN
自分では接続方法もわからず、ほとんど利用した記憶はない。
ADSL
親が自宅をWi-Fi化したいと考えたようで、常時接続のADSLが導入された。
ただし交換局から約10km離れており、速度は出ず、
インターネットを積極的に使っていた記憶はあまりない。
同級生がスマートフォンを持ち始め、
YouTubeやニコニコ動画の話題についていけなかった時期でもある。
なぜか尖閣諸島の漁船衝突動画が流行っていた。
スマートフォンは画面が小さく使いにくそうに見えたため、
親にねだることもなかった。
PCを起動したときに自動起動される フレッツ接続ツール が思い出される。
謎の青い宝箱が出てくるやつだ。
光回線
詳細は把握していないが、この頃に自宅前まで光ファイバーが整備され、親が契約した。
100Mbpsの光回線が導入され、
ようやくYouTubeを止まることなく視聴できるようになり、
クラスメイトの話題が理解できるようになった。
この時が一番感動したような気がする。
携帯電話のLTE
寮生活に入り、寮にはネット回線が無かったため、
携帯キャリアの大容量LTEプランを親が契約してくれた。
入寮後に携帯電話を契約し、機種は確かAQUOSだったと思う。
動画を見ると一瞬で通信量が消費されるため、
主にテキストベースのニュースサイトや、
寮生に勧められて始めたTwitterを見ていた。
WiMAX
周囲がWiMAXを使っていたため導入してみたが、
RC造の寮では部屋によって通信できず、
窓の外に端末を出して使うこともあった。
その影響か、端末はすぐに故障した。
速度は6Mbps程度だった記憶がある。
Fuji WiFi
格安SIMが流行り始めた時期で、
月100GB使えるSIMを利用した。
室内でも十分な速度が出て、動画視聴も可能だった。
速度は10Mbps前後だったと思う。
今振り返ると、WiMAXではなく、
最初からこのSIMを使い続けるべきだったと少し後悔している。
ちなみに、本ブログにある
YAMAHAルーターの設定記事
では、
WAN側回線としてこれを使用していた。
マンション共用のネット回線
寮を出てからは賃貸を転々としているが、
個別に光回線を契約したことはなく、すべて共用回線を利用している。
一度だけCATV共用回線で、夜間に壊滅的に遅くなる物件があったが、
そのときは夜はネットをせずに寝ていた。
それ以外の物件では、70〜80Mbps程度で安定しており、不満はない。
玄関ロビーにONUと各部屋へのLANを分配するルーターが収まったボックスがあり、
帯域制御が行われているのかもしれない。
5G回線でも十分なのでは、と思っている
最近は楽天モバイルなど、無制限で定額のSIMプランも登場している。
現在の賃貸物件の共用回線に不満はないため契約予定はないが、
引っ越し先にネット環境がない場合は、一時的に試すかもしれない。
私が住んでいる地方の農村部では、光回線が通っていない地域も多い一方で、
5Gエリアは比較的早く整備された。
市町村が「IoT農業推進」を名目に整備したという噂も聞いた。
その話を聞いて、
アフリカ内陸部の人々が固定電話やPCを経由せず、
いきなり携帯電話を持つようになったという話に近いものを感じている。
市町村がモバイル回線を優先した理由は、
単に「敷設が楽だから」ではなく、
農業機械や現場用途との相性が圧倒的に良いからだと思っている。
トラクターやコンバイン、ドローン、センサーといった農業機器は、
- 常に移動する
- 屋外で使われる
という前提で運用される。
こうした用途において、
宅内に引き込む固定回線はほとんど意味を持たない。
むしろ重要なのは、
「畑のど真ん中でも通信できること」
「移動しながらリアルタイムでデータを送れること」
「配線や断線を気にしなくていいこと」だ。
この条件を満たすのは、明らかにモバイル回線であり、
特に5Gは、
- 低遅延
- 多数同時接続
- エリア単位での管理
といった点で、農業用途と相性が良い。
固定回線は「家に人が住み、PCを据え置く」ことを前提としたインフラだが、
現代の農業はすでにその前提から外れている。
だから、
「光回線が来ていないのに5Gだけが先に整備される」
という状況は、決して歪でも例外でもなく、
用途から逆算すると、むしろ自然なだと感じている。
このように5G回線でも最新のテクノロジー技術を使ってIoT農業ができるので、 ゲームで1msを争わない一般人には5Gで十分なのではないかと考え、次回の引っ越しが少し楽しみでもある。
WiMAXをホームルーターで使っていた人から機器を譲ってもらったので、今後使ってみたいと思う。

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