GrapheneOSはセキュリティ強化版Android

メモリを動的に確保するためのmallocなどが置き換えられており、セキュリティレベルが非常に高くなっていますが、それが影響して普段は使えるようなアプリが動作しないことがよく発生するみたいです。

症状

install直後の起動画面

上記画像のエラーが表示され、「確認」をタップすると強制終了します。

原因

Secure app spawning という機能が原因です。

これは新しくアプリを起動する際にZygoteでは無く、 exec を用いてプロセスを生成するため、起動時間は犠牲になりますが、セキュリティは向上します。(詳しくは各リンクをお読みください)

SBIネット銀行のアプリ開発者ではないので、どういったコードが記述されているかわかりませんが、execでのプロセス生成では上記のようなエラーが出力されます。

解決方法

Secure app spawningを無効化することで、従来の方式に戻すことができます。

Androidの設定から「セキュリティ」を選択すると次のような設定項目が存在します。

セキュリティメニュー

そのうちの、Secure app spawningを選択し、無効化することができます。

Secure app spawningを無効化

再度、該当アプリを起動すると問題なく起動することができます。

ネット銀行アプリが起動